M.法廷のための統計リテラシー ── 合理的討論の基盤として ──
 【講義レベル:初級】

日時 11月12日(木)〜13日(金)10時〜16時 (10時間)
講師 石黒 真木夫・椿 広計 (統計数理研究所)、柳本 武美(中央大学)、弥永 真生(筑波大学)
申込受付 10月5日(月)10時〜16日(金)17時
受講料(税込) 5,000円(学生 2,000円)(受付を確認後、 10月19日(月)〜23日(金)の間に受講証で指定した銀行口座振込みで納入、 期日までに納入されない場合は、キャンセルとなります。)
定員 100名(先着順)
内容  事実あるいは証拠に基づいた意思決定が、様々な場面で要求される時代になりつつあります。何らかの意思決定に対して、客観的で合理的な説明責任を問われることが多くなりました。また不確実な環境の下に複数の選択肢の中でどれかを選ぶ際にも、異なる立場と意見を受け容れるために、証拠に基づいて合理的な結論を出すことが必要です。単に事実を観察するだけに止まらずに、統計的に処理された情報の適切な利用が求められます。
 この講座ではそうした場面において、当事者や報道関係者が心得ておきたい統計的な情報処理の基礎知識を解説します。特に論議が典型的な形で現れる法廷を想定して、講座のタイトルは「法廷のための」としました。そこでの実用に耐える知識を目指して講義をするという企画です。しかし、内容的に見て同じ問題は、法廷あるいは法律関係だけに限られることなく、広く一般的に行政における政策決定・調停の場においても存在するものです。近年重要性が認識されつつあるこのテーマに関しての講座として、我が国での嚆矢となります。
 いわゆる文科系の受講者を想定して、確率論の入門的な話もする予定です。多少の数式はでてきますが、使われる数学は初等的なものに限られます。
時間割
会場 筑波大学東京キャンパス G501室
開場 9時30分