[ 2009716 公表 ]

6. 回復へ向かう「科学技術や芸術への評価」

 先に、日本の経済状況に関する悲観論から脱却できていない旨を述べたが、日本に対する評価が持ち直してきた項目もある。日本の「科学技術の水準」(#9.12)が“非常によい”とする人は、1993年の46%から1998年は24%と半減したが、今回の2008年は35%へ戻している。また日本の「芸術」(#9.12b)が“非常によい”と考える人は、1998年の7%から2008年の13%へほぼ倍増し、特に“非常によい”と“ややよい”を合わせると72%と過去最高となっている(図10)。
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図10 日本の評価が回復しつつあるいくつかの項目

 なお、今回はじめて調査をしたので時系列的な変化は分からないが、もう一度“日本に生まれてきたい”(#9.22c)という人は77%にのぼり、“よその国に生まれてきたい”人は2割に満たない。
 図2では“今後人間の健康の面が悪くなる”(#7.18)という意見が減少傾向であることなどと合わせ、経済とは異なる面で、日本人の自信は少しずつ回復してきているように見える。