統計数理研究所

研究会「高次元のサンプリングとデータ解析からみたシミュレーション科学」

日程
2012年3月7日(水)
場所
統計数理研究所 セミナー室3(D312A)
東京都立川市(最寄り駅・多摩モノレール高松)
趣旨

生体分子をはじめとする大規模なシミュレーションでは,複雑な「地形」を持つ高次元の空間を効率よくサンプリングし,揺らぎやダイナミクスを調べることが必要とされています.

また,シミュレーションの結果から縮約された情報を取り出す多変量解析手法,シミュレーションを実験データと直接比較する逆モンテカルロ法やデータ同化など,統計科学や機械学習との かかわりも増してきています.

こうした手法の発展は「一定の形状に折りたたまれた分子」から「揺らぎ,ダイナミックに変形しながら機能を発揮する分子」という描像の変化とも呼応して,今後もさらに重要になってくることが予想されます.

この研究会では,この周辺で活躍されている若手・中堅の研究者の方々に最新の話題を提供して頂くことにしました.

プログラム
(講演タイトルは変更の可能性があります)

10:00-11:30 (90分)
北尾 彰朗(東大,分子細胞生物学研究所)
『タンパク質ソフトモードのサンプリングと相関解析』

(90分昼食休憩)

13:00-14:00(60分)
萩田 克美(防衛大)
『リバースモンテカルロ法と小角散乱データからの構造モデル構築』

(15分休憩)

14:15-15:15(60分)
松永 康佑(理研,計算科学研究機構)
『タンパク質の構造変化サンプリング - ストリング法とデータ同化』

(15分休憩)

15:30-16:30(60分)
藤崎 弘士(日本医科大学)
『経路積分を用いたパスサンプリング
--- 量子ストリング法と Onsager-Machlup 作用汎関数法 ---』

16:30-17:30(60分)
小山 洋平 (理研,生命システム研究センター)
『原子間相互作用摂動解析による分子状態と重要な相互作用の同定』

※内容・場所についてのお問い合わせ等は伊庭幸人(ibaism.ac.jp)までお願いします.

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