社会学の伝統的な研究テーマである「社会階層」に関わる構造的な問題 とそれをめぐる意識は、主に1955年より10年に一度継続実施されてきた「社会階 層と社会移動に関する全国調査」のデータに基づいて考察がなされてきた。格差 社会と呼ばれる現代において、格差を巡る意識の実態・動態とその規定因の計量 的研究は、更に重みを増したテーマであり、資料取得のために精度の高い社会調 査が要請される。
今秋、大阪大学と統計数理研究所の共同企画による階層意識・社会意識をテー マとする全国調査を実施予定であり,その企画に当たり、あらためて階層意識の 研究者と社会調査の専門家が、現代の計量的階層意識研究に求められる要件 を議論する。
司会:前田忠彦
挨拶:統計数理研究所のNOE構築構想と社会調査研究への期待
北川源四郎(統計数理研究所長)
講演
指定討論
盛山和夫(東京大学教授)
吉野諒三(統計数理研究所教授)
フロア・ディスカッション