統計数理研究所

電気学会システム技術講演会

日時
2010年6月18日(金) 16:00〜17:10
場所
統計数理研究所 講堂 (3階 D棟 D305)

※ 一般公開,事前予約不要

プログラム
(1)足立 淳 先生(統計数理研究所 モデリング研究系 准教授)
「分子進化のモデリングと分子系統樹の推定」

 ゲノムなどの遺伝情報から、生物の系統関係を推定したものを分子系 統樹と呼ぶ。分子系統樹を推定するためには、DNAの塩基配列やタンパ ク質のアミノ酸配列などの変移(置換)をモデリングし、現生生物の遺 伝情報が実現する確率が最大となる系統樹を最尤推定する。推定精度を 上げるためには、現実の進化を反映したモデリングが必要になる。また、 扱う種数が増えると探索しなければならない系統樹のトポロジー空間が 爆発的に広がり、最尤系統樹の探索が困難になるなどの問題を克服する 必要がある。

(2)中野 純司 先生(統計数理研究所 データ科学研究系 教授)
「統計データの可視化」

 統計データの可視化手法としては、昔から円グラフなどの統計グラフ が用いられてきた。計算機の進歩によって、新しい統計グラフィックス が研究され、利用されるようになっている。それらは、特定データの選 択や拡大表示のような対話的な操作、複数のグラフィックス間の連携、 動的なグラフィックスなどの機能を利用する。また、データ数が巨大化 していることにより、それに対応したグラフィックスに関しても研究さ れている。本報告では、これらについての概説を行う。
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