ISM Research Memorandum
No.
905
Title:
(originally in Japanese)
関数データ解析の枠組みを利用した信用リスク評価モデル
Author(s):
Tomohiro Ando, (Graduate School of Mathematics, Kyushu University.)
Satoshi Yamashita, (The Institute of Statistical Mathematics.)
Key words:
デフォルトリスク; 関数データ解析; 財務アプローチ;
Abstract:
企業の財務指標などの情報から企業のデフォルトリスクを計測する財務アプローチについては,1960年代から数多くの研究がなされてきた.その長い歴史のなかで,多くの研究者が財務指標の時間依存を考慮すべきであると主張し,直近の時点で観測された財務指標のみならず,その変化率・時系列推移を表現する代替変数を併用することで予測精度の向上を試みてきた.しかし,経時情報の抽出方法やそれらをデフォルト予測へとリンクさせるモデルが未発達であっため,この重要な問題を根本的に解決するには至らなかった.
本稿では,関数データ解析の枠組みを利用し,財務指標の推移の代替変数等ではなく”財務指標の推移”そのものを説明変数とした新しい統計モデルを構成し,高精度なデフォルトリスク計測手法を提案する.実際のデータ解析を通じ,提案手法の予測精度は従来手法を優越し,その有効性が確認された.