計算機の歴史:1988年 [前年] [次年]  [年別インデックス]

1988(昭和63)年


 計算処理の中心となっているのは、大型コンピュータ HITAC M-280 H システムである。多種多様な統計解析および統計的シミュレーションなどが、このシステムを用いて処理されている。計算機室・ターミナル室あるいは各研究部門ごとに1〜5台設置された端末機を通じた会話処理により、効率的にプログラムやデータの作成・編集およびそれらを用いた計算の実行などが行われている。バッチ処理として行われる大規模な計算も、端末からの指令により開始される。プログラム言語としてはFORTRAN が最も多く使用されている。また、APL,PL/I の使用頻度も比較的高い。その他、REDUCE,LISP,PASCAL,アセンブラなども使われている。

 プログラム開発用および比較的規模の小さい計算用にワークステーションを使用している。ワークステーション、大型コンピュータ、パソコンをイサネットにより接続している。ネット網に接続されているパソコンからは、ワークステーション、大型機が自由に使用でき、研究・開発の能率の向上を目指している。LISP マシーンによるエキスパートシステムの開発も行っている。

 時系列データの作成や加工および実時間シミュレーションなどの特別な目的のためには、ハイブリッド・コンピュータS-300 システムが使用されている。

 所員により開発された統計解析プログラムを統合化し、使い易いユーザインターフェースを与えるために、統計解析ソフトウエア運用システム(略称:σ2/μ)を開発し、運用している。また、SAS, SPSS-X, BMDP, GENSTAT 等のパッケージも使用できる。

 コンピュータを利用できる者は、原則として、所員(客員を含む)、共同研究員、外来研究員および受託大学院生に限られる。コンピュータに関する管理運営は、「計算機委員会」の決議に基づいて、統計データ解析センター・計算機管理室が行っている。

●計算機の構成

1. HITAC M-280 H 関係

2.S-300 関係

3.その他


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